離れて暮らす親に教えたい!本当に役立つ安心スマホアプリ3選
「お盆やお正月に実家に帰った時、親がようやくスマートフォンデビューをしていた」
「これで毎日写真のやり取りができる!と喜んだのも束の間、結局かかってくるのは電話だけで、LINEの返事もスタンプひとつだけ…」
そんな経験はありませんか?私自身も、離れて暮らす70代の母にスマートフォンをプレゼントした時、まったく同じ悩みを抱えました。せっかく高いお金を出して買った最新のスマートフォンなのに、機能の1割も使っていないなんて本当にもったいないですよね。
親世代にとって、スマートフォンは「よくわからない機械」であり、なんだか触ると壊れてしまいそうで怖いもの、というイメージが根強く残っています。しかし、実はたったいくつか「親の生活を助けてくれるアプリ」を入れてあげるだけで、そのイメージは大きく変わります。
スマートフォンは、親自身の毎日の生活を便利で楽しくしてくれるだけでなく、離れて暮らす私たち子世代にとっても「親が今日も無事に過ごしている」という大きな安心感を与えてくれる道具です。
この記事では、機械が苦手なシニア世代でも使いやすく、家族みんなが笑顔になれる本当におすすめのスマホアプリを3つに厳選してご紹介します。今度の週末、実家に電話をかける時や遊びに行く時の参考にしてみてくださいね。
はじめに:親のスマホデビュー、そのままにしていませんか?
ご両親が長年愛用していたガラケーからスマートフォンに乗り換えた時、多くの人は「これで文字も大きくできるし、孫の写真も送りやすくなる!」と安心します。しかし、実際には「画面をどう触っていいかわからない」「電話の出方がガラケーと違うから焦る」といった理由で、スマートフォンそのものに苦手意識を持ってしまう親御さんがとても多いのです。
私の母も最初はそうでした。画面をタップ(指で軽く叩くこと)する力加減がわからず、強く押しすぎて違う画面が開いてしまい、「ああ、もう怖いからいいわ」とスマートフォンをテーブルの端に置きっぱなしにしていました。結局、連絡を取るのは今まで通りの電話だけ。これでは、わざわざスマートフォンに変えた意味がありません。
なぜ親はスマホを使わなくなるのか?
親がスマートフォンを使わなくなる最大の理由は、「何が便利なのか、実感できていないから」です。
電話とメールができれば十分と思っているため、それ以外の機能を知ろうとするモチベーションが湧きません。だからこそ、私たち子どもの出番です。「こんなことができるんだよ!」「これができると、こんなに便利になるよ!」と、親の生活に直接役に立つ使い方を提案してあげることが大切になります。
アプリを教えることで生まれる親子のコミュニケーション
「お母さん、こんなアプリを入れてみたから一緒に見てみよう」
そんな風に声をかけることから、新しい親子のコミュニケーションが始まります。操作を教えたり、一緒にアプリの画面を見ながらお茶を飲んだりする時間は、離れて暮らす親にとって何より嬉しいものです。
親のスマホデビューを「ただ持っているだけ」で終わらせず、お互いの安心と楽しみのために、少しだけアプリを活用する一歩を踏み出してみましょう。
【安心・安全】家族で予定や居場所を共有できるアプリ
最初におすすめしたいのが、家族間で予定や居場所を共有できるアプリです。
私自身も40代になり、健康診断で少し気になる数値が出始めたことで、「親の健康や毎日の安全」について真剣に考えるようになりました。離れて暮らしていると、「今日はお天気が悪いけれど、買い物に出かけて転んでいないかな?」「風邪をひいて寝込んでいないかな?」と、ふとした時に心配になるものです。
「位置情報共有アプリ」で緩やかな見守り
そんな時に入れておくと安心なのが、「Life360」や「みてね」などのアプリ、あるいはiPhoneに最初から入っている「探す」機能、Googleマップの「現在地の共有」機能です。
これらを設定しておくと、親御さんが今どのあたりにいるのかを、あなたのスマートフォンからそっと確認することができます。
もちろん、親御さんに提案する時は言い方に気をつける必要があります。「監視するからね」という言い方では誰でも嫌がります。「私に何かあった時に、お母さんが私の居場所をすぐ見つけられるように設定しておこうよ」といった風に、お互いのためであることを伝えるとスムーズです。
実際に私の母にも設定していますが、「あ、今スーパーに行っているんだな」とわかるだけで、電話をかけるタイミングを図りやすくなりました。「ちゃんと毎日外に出歩いているな」と確認できることは、離れて暮らす家族にとって何よりの精神安定剤になります。
カレンダーアプリで「病院の日」を共有する
もう一つおすすめなのが、カレンダーアプリの共有です。スマートフォンのカレンダー機能や、「TimeTree(タイムツリー)」といった家族共有カレンダーアプリを使ってみましょう。
親の通院日や、町内会の集まりなどを入力しておけば、「明日は病院の日だから、気をつけて行ってきてね」と前日にLINEで声をかけることができます。親御さん自身も、手帳に書くよりもスマートフォンで確認する方が「忘れ物防止のアラームが鳴るから便利だ」と気づいてくれるはずです。
【健康管理】毎日の歩数や血圧を簡単に記録できるアプリ
次におすすめなのが、健康管理をサポートしてくれるアプリです。
年齢を重ねると、毎日の適度な運動や健康チェックが欠かせなくなります。しかし、手帳やノートに毎日数字を書き込むのは意外と面倒で、三日坊主になってしまうという方も多いのではないでしょうか。
歩くのが楽しくなる「歩数計アプリ」
スマートフォンの多くは、特別な設定をしなくても、カバンやポケットに入れて持ち歩くだけで自動的に歩数を数えてくれる機能がついています。しかし、親御さんはその画面の見方を知らないことがほとんどです。
まずは、最初から入っている歩数計の画面(iPhoneなら「ヘルスケア」、Androidなら「Google Fit」など)をホーム画面の一番わかりやすい場所に出してあげましょう。さらに、「Coke ON(コークオン)」のような歩くと飲み物のスタンプが貯まるアプリや、「dヘルスケア」のようなポイントが貯まるアプリを入れてあげると、楽しさは倍増します。
「今日はお父さん、5000歩も歩いたの?すごいね!」
「今日は雨だったから家の中で少し体操しただけよ」
こんな風に、歩数を通じた会話が生まれるのも大きなメリットです。
病院で褒められる「血圧記録アプリ」
また、毎日の血圧測定が日課になっている親御さんには、血圧を記録できるシンプルなアプリが大変喜ばれます。
ノートに書く代わりにスマートフォンの画面に数字を入力するだけ。アプリによっては、血圧計の画面をスマートフォンのカメラでパシャッと撮るだけで、自動的に数字を読み取って記録してくれるものもあります。
「これを次にお医者さんに行く時に見せれば、ノートを持っていかなくていいんだよ」と教えてあげると、「それは便利だ!」と喜んで使ってくれます。グラフになって表示されると、お医者さんにも体調の変化が伝わりやすく、診察室で「しっかり管理されていますね」と褒められたと、母もとても嬉しそうに話してくれました。
【脳トレ・趣味】認知機能の維持にも役立つ無料ゲーム
3つ目は、頭の体操になる「脳トレゲーム」のアプリです。
シニア世代の中には、定年退職後や子育てが完全に終わった後、家の中でテレビを見るだけの時間が長くなってしまう方が少なくありません。スマートフォンは、そんな退屈な時間を豊かにしてくれる最高の「趣味の道具」にもなります。
指先と頭を使うゲームはシニアに大人気
「ゲームなんて子供がやるものでしょ」と思っている親御さんにこそ、ぜひ一度体験させてあげてほしいのが、数独(ナンプレ)やクロスワードパズル、間違い探しといったシンプルな脳トレゲームです。
これらはルールがわかりやすく、昔から新聞や雑誌で馴染みのあるものが多いので、一度やり方を教えればすぐに夢中になってくれます。指先で画面をタップしたりなぞったりする動作は、脳への良い刺激となり、認知機能の維持・低下防止にも役立つと言われています。
私の母も、最初は「難しそう」と敬遠していましたが、画面に大きく表示される「間違い探し」のアプリを入れたところ、「あと1つが見つからないのよ!」と時間を忘れて楽しむようになりました。
「スマホは楽しいもの」と実感してもらう
こうしたゲームアプリを入れる最大のメリットは、親御さんに「スマートフォンって楽しいものなんだ」と実感してもらえることです。
「壊してしまうかも」という恐怖心がなくなり、「もっと他のゲームもやってみたい」「YouTubeで料理の動画も見てみたい」と、自分からスマートフォンの使い方に興味を持つきっかけになります。無料で遊べるアプリがたくさんあるので、まずはあなたが実際にダウンロードして遊んでみて、「これなら文字も大きくて分かりやすい」と思うものを1つ、親のスマホに入れてあげてみてください。
親にアプリの使い方を教える時のちょっとしたコツ
ここまで便利なアプリをご紹介してきましたが、いざ親に教えるとなると、これが一番の難関だったりします。
「なんでこんな簡単なことがわからないの!」「前も言ったでしょ!」と、ついイライラして口喧嘩になってしまった経験は、誰にでもあるはずです。
ここでは、教える側である私たちが少しだけ気をつけるべき、円満にスマホの使い方を伝えるコツをご紹介します。
1. 一度にたくさんのことを教えない
一番やってはいけないのが、「あれもこれも便利だから!」と一気に新しいアプリを教え込むことです。新しいことを覚えるのは、私たちが想像する以上にエネルギーを使います。
今日は歩数計の見方だけ、次はゲームの遊び方だけ、と「1回に1つだけ」教えるようにしましょう。
2. スマートフォンの文字とアイコンを最大サイズに
老眼で小さな文字が見えにくいと、それだけで画面を見るのが苦痛になります。
設定画面から、文字の大きさやアイコン(アプリの絵)のサイズを「一番大きなサイズ」に変更してあげてください。画面の明るさも見やすいように調整してあげると、「あら、これならメガネをかけなくても見えるわ」と喜んでくれます。
3. 手書きの「専用マニュアル」を作ってあげる
口で説明しただけでは、翌日には忘れてしまいます。「①この丸いマークを押す」「②ここを触る」といった手順を、大きな字で紙に書いて渡してあげましょう。
スマートフォンの横にその紙を置いて操作するだけで、親御さんはとても安心して触ることができます。
まとめ:便利なアプリで家族のコミュニケーションを増やそう
今回は、離れて暮らす親のスマートフォンに入れておきたい、おすすめのアプリジャンルを3つご紹介しました。
- 家族でお互いの安心を確認できる「位置情報・予定共有アプリ」
- 毎日の散歩や健康チェックが楽しくなる「歩数・血圧管理アプリ」
- 退屈な時間を笑顔に変える、頭の体操「脳トレゲームアプリ」
スマートフォンは、電話をかけるだけの機械ではありません。アプリという「魔法の道具」を入れることで、親の生活を豊かにし、離れて暮らす子どもたちに安心を届けてくれる強力な味方になります。
「今度実家に帰った時、どれか1つでも入れてみようかな」
そう思っていただけたら幸いです。そして、何より大切なのは、スマートフォンの画面越しに増える「親子の会話」です。
「今日はたくさん歩いたね」「そのゲームクリアできた?」そんな小さな会話の積み重ねが、家族の絆をより一層深めてくれるはずです。まずは次の週末、親御さんに電話をかけて、スマートフォンの調子を聞いてみてはいかがでしょうか。